新潟り~ニイガタリ~

新潟りを通した新潟に関する様々な情報を発信します!

第2回新潟り〜ニイガタリ〜 『観光について語り合って。』

こんにちは、新潟りの山野です。

今週は各メンバーが日曜日に行われた新潟りについて順番に記事を書かせてもらっております。今回のテーマは「観光と新潟とわたし」ということで、観光について参加者で語り合いました。本投稿を通して新潟りがどんな感じで行われているのかが少しでも伝わればなと思います!

ということで僕も日曜日に行われた新潟りについて書いていこうと思います。(先週予告した内容は次回に繰り越しします。すみません!) 

 

 

【僕の語ったこと。】

新潟りでは、

①誰かがテーマに沿った事柄について自分の想いや考え、経験について話す。

②それに対して他の参加者が自由に質問したり、自分の似たような経験談を話したりする。

といった形を基本として語り合いを行っています。今回は僕が語った内容を少し紹介したいと思います。

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(正三尺玉とナイアガラ:長岡市デジタル写真館より。)

 

僕の出身地は新潟県長岡市です。長岡の観光といえば、長岡花火という世界一の花火大会が開催されています。今年は2日間で103万人が来場しました。長岡市における観光の目玉に成長した長岡花火ですが、僕は長岡花火が有名になればなるほど、さみしさを感じてしまう事があるのです。

 

それは地元住民による「場所取り」の文化(?)が失われつつあることです。

 

僕が小さい頃は、花火の場所取りのために祖父と父が大きなシートを抱えて信濃川堤防上にズラーッと並びました。そこには各家庭のじいちゃん、父ちゃんが陣取っています。午後2時の合図と共に堤防上から河川敷に向かって一斉に駆け下ります。ある人は足を滑らせてはゴロゴロと転がり落ち、ある人は擦り傷を作っては必死に家族や親戚一同のために場所取りをするのです。僕にとっては、これが長岡花火における大きな行事の一つでした。必死に走る祖父や父の姿を見ながら「いつか僕もやるんだ。」子供心にそう思っていました。しかし、現在の長岡花火では、そのような場所取りはほとんど行われていません。観光客の方にも席について花火を見て頂くための指定席の増設や危険な場所取りを減らすための規制場所取りが実施されています。

 

たくさんの観光客の方に最高の長岡花火を見て欲しい、多くの人が安全に場所取りをできるよう。このような想いがあって過去の場所取りのあり方は変わっていったのでしょう。

 すごくもっともです。あれは危険です。地元民に有利です。笑

ただ少しさみしい。そんな感情があります。傷を作りながらも必死に場所取りをする祖父や父の姿、「今年は最高の席がとれたぞ」と誇らしげに胸を張る祖父や父の姿。そんな姿が僕にとって長岡花火の思い出でした。

 

観光地として変わっていく部分、その変化の中で得られるものと、失われるもの。その中にある喜びとさみしさ。そのバランスは考えていく必要があるんじゃないのかと思ったのです。

 

というような事を語り合いの中で語らせて頂きました。

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(長岡花火の観覧席となる信濃川堤防と河川敷:筆者撮影)

 

 

【新潟りのよさ。】

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僕が話した内容から、佐渡出身の方が町内で行われるお祭りの話をしたり、町内単位で意識して行動を変えていこうという話になったり、家族の中でのつながりの話になったりと次々に語り合いは進んでいきました。このように新潟りでは、最初のテーマに縛られず、語り合いという一つの文脈の中だからこそ出てくる言葉を大切にしています。

 

参加している人、テーマ、場所、時によって変化していく語り合いの場なんです。これが新潟りの「よさ」かなと思っています。

 

 

【告知!】

 次回の新潟りは、一ヶ月後に開催します。

12月21日(日)15:00〜を予定しています。年末の忙しい時期ではありますが、たくさんの方の参加をお待ちしております!

詳しい情報はFacebookページに後日アップいたします!下記URLからご覧ください!


新潟り〜ニイガタリ〜 | Facebook

 

それでは本日はここまで、読んで頂きありがとうございました!

ではまた!