『最後のサムライ』河井継之助が駆け抜けた故郷
こんにちは。山野です。
みなさんは司馬遼太郎さんの「峠」という小説を読んだことがあるでしょうか?
僕の一番好きな小説です。
「峠」は現在の新潟県長岡市に栄えた越後長岡藩士「河井継之助」を主人公に描かれた歴史小説です。司馬遼太郎さんは、継之助を『維新史上最も壮烈な北越戦争に散った最後の武士』という位置づけでその生涯を描いています。
内容に関しては皆さんに読んでいただきたいの詳しくは書きませんが、長岡出身の僕は読んでいて思わず泣いてしまいます。坂本龍馬、西郷隆盛、大久保利通や勝海舟といった維新の英雄たちがもてはやされ、大河ドラマ「八重の桜」で会津藩の熾烈を極める戊辰の戦いが注目を集める中で、決して歴史の主役ではなかった故郷長岡で散った河井継之助さんを始め長岡のたくさんの『英雄』たちの姿は他のどんな感動的な作品より心に響きました。そして長岡という地に長岡人として生まれたことへの誇りを持つことができました。もちろん長岡出身ではない方にも楽しめる作品となっています。
峠以外の河井継之助さんに関する書籍を読んだり、資料館を見学に行ったり、峠にも登場する従僕「松蔵」さんの子孫の方にお話をお聞きしに行ったりして、その生き方・政治手腕には現代にも通づるものが数多くあると感じました。
この春には市原隼人さんの初主演舞台作品「最後のサムライ」として公演されます。
この舞台がきっかけとなって多くの方に河井継之助さんの生き様や長岡藩が北越戊辰戦争でいかに戦ったのかなどを知っていただけると長岡出身者として嬉しい限りです。(もちろん観に行くのも楽しみですが笑)